長島和弘の大株主ウォッチャー
日経平均株価は9日続落となっているが、日本電信電話<9432>(東1)は、9000円高の52万9000円と7日続伸し直近6月26日高値52万3000円を上回り1月4日の年初来高値54万2000円を視野に入れている。5月30日付で、クレディ・スイス証券が投資判断を「アウトパフォーム」継続、目標株価を58万5000円→60万円に引き上げたほか、野村證券が5月14日に投資判断を「2」→「1」に格上げ、目標株価を60万1000円としていたが、間髪いれずに6月2日に目標株価を62万7000円に引き上げている。直近では、6月25日付でUBS証券が投資判断を「買い」継続、目標株価を54万3000円→63万2000円に引き上げと上げ賛成との見方が大勢だ。
■政府保有株式の動きに注目
郵政三事業や政府系金融機関の民営化に伴う政府保有株式の売却が本番を迎える。政府は日本郵政や日本政策投資銀行など民営化会社の株式放出で2015年度末までに合計8兆4000億円の売却収入を見込むが、「売れる民営化株」のための事業モデル構築は道半ば。市場では民営化の大型案件に期待がある一方、大量放出で消化難を懸念する声もくすぶっていると6月24日の日本経済新聞朝刊が報じており、政府保有株式の売却を控え、地均し露払いとも思えるような動きがNTTに出てきたようだ。
5月14日の野村證券のレポートでは、5月13日発表の08年3月期の決算ならびにその説明会で、予想以上の実績、予想を上回る株主還元、中期的な光サービス事業の黒字化と設備投資の削減といったポジティブサプライズが相次いだことを評価している。NTT株の上場来高値は87年4月の318万円。ネットバブル時の高値は99年11月の194万円。全員参加型のリベンジ相場到来と見るべきか。
国際石油開発帝石ホールディングス<1605>(東1)など他の政府保有株式も引き続き注目すべきだろう。
●過去の記事も参考に
・長期金利上昇で政府保有株・再生ファンド保有株に注目
・行き場の失った巨大マネーが政府保有株に大挙押し寄せる
・中国政府系機関が英BP株取得、日本では国際石油開発帝石HDがターゲットに?!
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