【東京】 東洋経済新報社9階ホールにて
長島和弘の大株主ウォッチャー
相場をリードする注目銘柄と可能性を秘めた銘柄を公開
■ヒートアイランド関連
大成建設系で道路舗装業界大手の一角である大成ロテック<1895>(東1)…保水性舗装が「ヒートアイランド」や「熱中症」への緩和効果が期待される。今3月期営業利益は前年比9.5増の13億3000万円と増益。PBR0.41倍で割安感がある。取組倍率1.66倍。大成建設が58.1%保有する筆頭株主で、浮動株数が少なく値動きも軽い。チャート的には、1月18日年初来安値113円、3月17日安値115円の二番底形成から上昇局面入り。屋上防水改修における遮熱シートを手掛けるロンシール工業<4224>(東2)も注目。
■ガソリン高で見直される自転車
大規模自転車専門店をチェーン展開するあさひ<3333>(東1)…ガソリン代の上昇や環境などの面から、自転車の需要拡大を期待。足元の業績、6月20日発表の第1四半期決算は、営業利益が前年同期比19.8%増の9億4600万円だった。第1四半期で年計画の半分を稼ぐ季節的な傾向があるため、進捗率51%。業績の上ブレ期待。6月24日付で新光証券が投資判断を「1」継続のほか、7月4日付でいちよし証券が同「A-HR」継続と強気も見通し。チャート的には、1月18日年初来安値970円、3月18日安値980円の二番底形成から上昇局面入り。穴株感覚で松下系の宮田工業<7301>(東2)も注目。
■業界再編
三菱製紙<3864>(東1)…北越製紙をめぐるM&Aで対立した三菱商事と王子製紙が大株主。三菱主導による再編思惑。王子製紙の保有株の行方などに注目。チャート的には、97年から続くモミ合い相場。300円処のフシ突破となれば本格上昇が期待される。レンジ下限の200円処まで買い下がる方針。長期向き。
■業績好調の小売関連
マルエツ<8178>(東1)…イオンが4120万株(31.9%)保有。09年2月期第1四半期、営業利益が前年同期比36.6%増の21億1100万円と好調。PB商品の投入など奏功。コンビ二の24時間営業自粛の動きも同社にとって追い風に。7月4日付で三菱UFJ証券が投資判断を「2」継続、目標株価1000円。チャート的には、97年から続くモミ合いを抜け上昇トレンド。
■環境関連
日本カーボン<5302>(東1)…太陽光発電の生産拡大やディーゼル車用排ガスフィルター向けに需要拡大が期待される炭素繊維の生産能力増強を現在の年間300トンの生産量を、福島県内の工場の製造ラインを来年4月から稼働させ年間600トンに増加させる計画。そのほか、リチウムイオン電池向け電極材なども期待。財務省7月22日受付の大量保有報告書でフィデリティ投信の保有比率が6.88%→7.96%に上昇。チャート的には、1月25日年初来安値313円、3月11日安値333円の二番底形成から上昇局面入り。
■IPO・再開発関連
京浜急行電鉄<9006>(東1)…同社は、2008年度に上場申請を予定している西武ホールディングスの株式、約2%を保有している。今後、西武HDに対し東京・品川エリアで検討している再開発への事業協力を求めるなど、関係強化を目指す方向で、JR東も進める品川再開発関連として注目度が高い。また、2010年羽田拡張が目玉のほか、都営浅草線・京成線に乗り入れしていることから、スカイツリー(第二東京タワー)関連としても注目されよう。転換社債(CB)400億円が、09年3月30日に償還を迎え、残が289億円あることが需給面で上値を押さえる。長期で買い下がり方針。
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