●日東電工<6988>(東大1)シート・フィルムメーカー。健康・生活関連から自動車、エレクトロニクス、果ては環境関連と利用される業界は幅広いのが強み。家電の需要の低迷、自動車生産調整の波を受ける工業用材料、電子材料の収益が伸び悩みを示すものの、中国最大の淡水化案件を天津で受注に成功するなど、高分子分離膜等機能材料が好調推移。海水淡水化プラントの最大需要先である中東諸国向けに水処理素材の受注も新たに決めたと伝わっており、今下期以降の業績への寄与が期待される。景気減速により、国内向け工業用材料・電子材料が弱含みで推移するものと見込まれるが、海水淡水化に使用されるRO膜は他社の追随を許さない独自の技術力を誇っており、今後の海水淡水化設備のニーズ増加に伴い、中期的な収益拡大も期待される。
〔株価診断〕 市場全体の地合いの悪さと7月31日に発表した今09年3月中間期及び通期予想の下方修正によって株価は下げ足を強め、18日には年初来安値2455円まで値を下げた。しかし21日に中東市場向け海水淡水化プラントに使用される水処理膜の受注に成功したことが伝えられると株価は反転。
同社の淡水化処理膜技術は従来から高い評価を受けており、翌22日には終値で2720円まで値を戻した。同社のPERは10倍強と東証1部全銘柄平均約15倍と比較して割安感が強く、下期以降の上方修正期待も含めて、今後上昇トレンドに転じていく可能性が高い。
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