☆財務内容は業界のトップクラス10月10日の引け後に三栄建築設計<3228>(名セ)の08年8月期業績が発表された。
売上高277億4100万円(前々期比36.0%増)、経常利益18億7200万円(同0.4%増)、純利益10億2300万円(同1.4%増)と戸建業界が不振を極めるなかで、逆風をものともせず過去最高の業績を達成した。
同業他社が長期在庫を一掃するために価格を大幅に引き下げて販売しているにもかかわらず、商品力があることから価格競争に巻き込まれなかったことで、ROAは0.1ポイントとわずかであるが改善している。また、自己資本比率も4.4ポイント改善し、業界トップクラスの25.2%と財務内容は健全。
キャッシュ・フローを見ると、営業キャッシュ・フローは31億9800万円、投資キャッシュ・フローは△8億5700万円、財務キャッシュ・フローは△20億9800万円と営業キャッシュ・フローの範囲内で投資を行い、残った金額を返済、預金に回す理想的なパターンとなっている。現金および現金同等物の期末残高は、2億4200万円増の21億6000万円となっている。
☆販売物件は過去最高の633件
同社は、「オンリーワンの家づくり」をテーマに、「良質」で「デザイン性」に富む設計と、「住む価値」を追求し首都圏で戸建分譲事業を展開している。この他に賃貸収入事業も行っている。
事業別に見ると、不動産販売事業では改正建築基準法の影響で3階建ての完成が遅れたため第4四半期に販売が集中したが、売上高270億9500万円(同36.6%増)、販売件数は過去最高の633件となった。
賃貸収入事業では、5棟168戸を取得した結果、売上高6億4500万円(同13.2%増)、売上総利益は4億400万円(同16.7%増)となった。
☆今期も最高益更新を見込む
会社側では、次期の見通しとして「依然厳しい不動産不況が続くと思われますが、当社の得意とする都市型3階建て住宅を多く提供することで他社との差別化を図るとともに、棚卸資産の回転率の向上を重視し、増収増益を追及していきます。」としている。
今期業績予想は、売上高300億3700万円(前期比8.3%増)、経常利益21億900万円(同12.7%増)、純利益11億3900万円(同11.3%増)、1株当たり純利益4万8183円49銭と最高益更新見込んでいる。
サブプライムローンの影響で海外の不動産ファンドが撤退したことにより、土地の価格が大幅に下落する一方、建築資材の高騰と前期は最悪の環境であったため、大幅下方修正、最終赤字、倒産といった企業が続出している。そのような環境であるにもかかわらず唯一の最高益更新達成企業として、業界の注目を浴びるのは必至といえる。
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