上値には景気後退に伴う業績下ブレがつきまとう
新日本製鉄<5401>(東1)の週足では300円を挟んだモミ合いが10月中旬以降、1ヶ月続いている。この間の安値は252円(10月28日)、高値は369円(10月14日)。現在は高安の中間値310円前後での推移だ。
このモミ合いに対する解釈は、@反発前の底固め、A一段安前の静けさ、の2つ。前者の場合は、まもなく、信用買いの6ヶ月期日(制度信用)が一巡することがある。今年5月20日に705円の戻り高値をつけ、この時の信用期日が一巡する。
後者の場合は、世界景気の一段の悪化により下期業績の下ブレ懸念。トヨタ自動車が11月に09年3月期の営業利益を8月時点から1兆円も減額したことに見られるように、景気後退の影響は厳しい。特に、景気後退は自動車など高額消費財への買い控えとなって、即座に現れる。この点、鉄鋼など素材への影響は遅れるものの、いずれ影響の表面化は避けられないという見方。
反発あっても「上ヒゲ」の公算
300円以下買い、400円以上の吹き値売り
足元の業績は堅調だ。10月29日に、09年3月期の営業利益を1400億円増額の5400億円(08年3月期は5455億8000万円)、配当も中間期は4円予想を5円とした。年間では10円見通し。利回りは3.7%程度にも達し魅力十分。一方、6ヶ月期日は過ぎるものの、信用買い残自体は高水準のまま。利回り期待、反発期待等から期日乗り換え、新規買いが継続しているものとみられる。
チャート的には、26週線とのマイナス乖離率は40〜45%と、依然、拡大のままで株価がボトム水準にあることを示している。こうした観点から見れば、当面は高値期日の一巡で戻りが期待できそうだ。しかし、上値に対しては景気後退に伴う業績不安がつきまとう。このため、上値があっても「上ヒゲ足」となる可能性がある。投資方針としては300円以下で買って、400〜430円への吹き値売りがよいと思われる。









































































