「尻尾が犬を振り回す」と兜町中に大ブーイングが起こったのは、日経225先物取引がスタートし1988年9月である。先物価格の乱高下が、本体の現物株の株価を押し下げ波乱要因となったからである。これと同じことが、現在も進行中である。米国のサブプライムローン・バブルがはじけて起こった世界的な株価暴落、金融危機が、実体経済を直撃し不透明化させているからだ。いや「尻尾(金融危機」も「犬(実体経済)」も、ますます逆スパイラル化して、事態をますます深刻化させる懸念が拭い切れない。「尻尾」と「犬」を同時に押しとどめ引き上げなければ、まさに「百年に一度の津波」に呑み込まれしまう。米国の例でいえば、金融危機のシンボルとしてシティグループと実体経済の代表のGMを同時に救済するギリギリの綱渡りを迫られることになる。これは、もう来年1月のオバマ大統領の就任とその経済対策のサプライズを待つ以外にない。
いよいよ始まった師走相場も、来年の干支は「丑」だから、今年のベア相場が来年はブル相場に一変するなどと、うかうかと手を出すとまたまた手痛いシッペ返しを喰らいそうだ。「戻り売り相場」が「押し目買い相場」に変わるのか、「ブルが犬の尻尾を押し返す」のか見極める慎重さは不可欠となる。
そんな神経質な相場展開のなかで、ちょっと来年相場の小手調べとして試してみたいのは干支「丑」関連の乳業株である。食料自給率向上、農地制度改革などの農業関連株の一角に位置し、明治乳業(2261)には、明治会社との共同持株会社の設立、森永乳業(2264)には、2008年9月中間期業績の上方修正などの材料もある。雪印乳業(2262)ともども軽くジャブを出してみるのも一法かもしれない。
浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。









































































