マーケットの目は、当面、「経済」から「政治」へ移る12月22〜29日(金)の相場は、薄商いだったが堅調だった。23日が休日で、1日立会いが少なかった。さらに、東証1部の商いのよくできる18銘柄が、株券電子化移行に伴う事務処理で25日から売買が停止となった。このため、出来高が大きく減少、売買単価も下がった。
こうした特殊要因を除けば、マーケットは堅調だった。特に、NYダウが軟調な中で、日経平均が1.7%上昇した。NY離れ、とまではいかないが、久々のこと。日本特有の年末師走相場だったと言える。 もちろん、年末が強いことは悪いことではない。来年、1年間を見通すことは難しいとしても、少なくとも、年明けから節分あたりまでの見通しが良くないと、年末高にはならない。
ビッグ・スリーの経営不安、世界のトヨタ自動車の赤字転落。これ以上の、大きな、悪い材料は当面は出ないだろうということである。ならば、「株を枕に越年」は可能。しかも、年明けには、オバマ新政権の誕生、日本でも景気対策国会がある。「日本が世界のトップを切って回復へ」、という麻生内閣の意気込みを手がかりにできる。
効果見込めれば上値、実効性なければ実体悪へ追い討ちとなって急落も
もちろん、気になる指標の動きはある。1株利益。1週間で36円も下がった。結果、PERは16倍台へ跳ね上がった。まだ、利回りの高いのが救いだが、これも分からない。東京電力のように連続赤字でも、株主への配慮で配当を続けているところもある。しかし、今後、企業業績のさらなる悪化、外国投資家の日本株売却でうるさく言う株主がいなくなることで、減配、無配に進む企業の増えることも予想される。
物色されている銘柄を見ていると、金融株、資源株など、これまで大きく下げた銘柄が中心になっている。これからも、下げすぎ銘柄のリバウンドと、業績の安定している銘柄が物色の軸だろう。そして、重要なことは、これから年初にかけて、投資家の目は、「経済」から「政治」の出番へ向く展開である。仮に、効果の大きい政策ならNY、日本とも上値が期待され、政策に効果がないと見れば、実体の景気・企業業績が悪化しているだけに、政策の無力が追い討ちをかける形で大きく下げる。
●データで見るこの1週間の動き
| 12月19日(金) | 12月26日(金) | 比較(%) | |
|---|---|---|---|
| 日経平均(円) | 8,588 | 8,739 | △1.7 |
| TOPIX | 834 | 846 | △1.4 |
| JQ平均(円) | 1,075 | 1,078 | △0.2 |
| 大型指数 | 831 | 842 | △1.3 |
| 小型指数 | 1,243 | 1,262 | △1.5 |
| 売買高(億株) | 19.1 | 11.2 | ▼41.3 |
| 売買単価(円) | 820 | 593 | ▼27.6 |
| 1株利益(円) | 569.1 | 532.8 | ▼6.3 |
| 時価総額(兆円) | 274.8 | 278.7 | △1.4 |
| PER(倍) | 15.0 | 16.4 | |
| 利回り(%) | 2.53 | 2.48 | |
| PBR(倍) | 0.97 | 0.99 | |
| NY(ドル) | 8,579 | 8,515 | ▼0.7 |
| 上海 | 2,018.463 | 1,851.518 | ▼8.2 |
| トヨタ(円) | 2,900 | 2,900 | ー |
| 新日鉄(円) | 293 | 288 | ▼1.7 |
| 三菱 商事(円) | 1,165 | 1,178 | △1.1 |
| 野村HD(円) | 699 | 731 | △4.5 |
| 東京電力(円) | 2,910 | 2,950 | △1.3 |









































































