自動車各社が、正月休みを長めにとって減産を強化する。世界各地の自動車販売が急速に落ち込み、急増した販売在庫を思い切ってカットするためである。株式投資にとっても、大きなヒントになる話だ。正月休みは長くとるのが正解となりそうなのである。休み明けのメドは、1月20日である。この日に米国のオバマ新大統領が就任する。ビッグスリー救済が、どういう形で具体化するのか明らかになり、「百年に一度の津波」を押し戻す大規模な景気対策法案に署名をして経済再生計画が動き始める。米国でも就任接近とともに支持率が82%にまで高まり、世界の市場関係者も新大統領の就任演説の片言隻句をも聞き漏らすまいウオッチしているところで、期待はいやが上にも大きくなってくる。
ただ政治は一寸先は闇ということがある。日本でも次の総選挙の顔として迎えられた総理大臣が、就任わずか3カ月で16.7%の支持率まで落ち込んだ前例もある。安全を期すなら日銀の金融政策決定会合が開催される21ー22日、あるいは1月末から始まる3月期決算会社の第3四半期決算発表を待ってということになるかもしれない。
来年の干支は丑年である。牛の鳴き声は「モー」である。この泣き声を借りていえば、相場格言通りに「モーはまだなり、まだはモーなり」と相場の節々で牛が鳴くような気がする。相場自体は、行きつ戻りつを一年中繰り返していつまでも方向感が定まらない展開となる可能性もなくはない。
となれば当面は主力株ではなく材料株相場である。材料株は、環境関連株と農業関連株二本立てというのが市場コンセンサスになりつつある。なかでも乱世に動く低位株が多いのは農業関連株である。農薬株、農機株に加えて、食料自給率の向上、減反緩和、農地制度改革などに絡んで意外な農業進出株も出てきそうだ。深追いは避け、待ち伏せ買い噴き値売りのヒット・アンド・ウエーを心掛けることである。
浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。







































































