ゼンショー<7550>(東1)「すき家」、「サンデーサン」などを展開する外食の大手
【概要・特色】 「牛丼」、「ファミリーレストラン」、「ファーストフーズ」、「焼肉」などを展開する外食大手。M&Aに積極的。9月中間期(第2四半期)末の店舗状況は次の通り。
☆牛丼事業=1406店舗。内、「すき家」1087店、「なか卯」379店。
☆ファミリーレストラン事業=1283店舗。内、「ココス」543店、「サンデーサン」251店、「ビッグボーイ」281店、「カタリーナ」198店。
☆ファーストフード事業=299店舗。内、「大和フーズ」102店、「GMフーズ」111店、「日本ウエンディーズ」67店、「はま寿司」19店。
☆焼肉事業=102店舗。内、「ぎゅあん」66店、「宝島」36店。
なお、08年10月には「華屋与兵衛」(関東で和食171店展開)の株式の過半数を取得しグループ化。これを含めると10月での店舗数は3261店舗を持つ、一大外食企業。
「牛丼」好調、「ファミレス」不振で明暗、今3月期は2ケタ減益
【業績&材料】 一時期、BSE問題で世間を騒がせた牛丼だが今は完全復活。主力の「すき家」は出店攻勢もあって順調に売上を伸ばす。牛丼という低価格商品が現在の市場に受け入れられていることに加え、企業理念である「食の安全」へのこだわりも消費者の信頼を得ている。
対して、ファミレス事業は苦戦気味。景気後退による外食への影響は牛丼とは正反対。9月中間期では郊外立地が中心のファミリーレストランは前年同期比94.4%と前年を下回った。これを牛丼の健闘でカバーして全体の売上高は8.1%増の1495億200万円だった。利益については食材価格の高騰、ファミレスの落ち込み等により営業利益は84億1300万円(前年同期44億3600万円)と大幅な減益。今3月期通期では売上高は前期比13.2%増の3196億5200円と初の3000億円台へ乗せる。3年前の06年3月期売上は1492億5900万円に対し、3年で2.1倍。M&A等の成長戦略が現れている。
10月に26週線抜いて下げ相場にはピリオド
しかし力強さには欠ける
【株価推移】 株価は昨年11月に26週線をわずかだが上抜いて「買い転換」(転換価格500円)。これで、長期下降相場にピリオドを打った。ただ、26週線を大きく抜いていれば、その後の上昇は際立ったものとなったはずだが、小幅だったためジリ高にとどまっている。
2008年の高値は1139円(1月)、安値は301円(10月)、この中間値は720円で昨年末の株価527円は中間値より大きく下にあり買い方不利の展開が続いている。
当面は500〜550円のモミ合い
500円接近を仕込んで来期回復に備える
【投資方針】 株価が昨年の高値・安値の中間値(720円)を約200円下回っているのは、今3月期の2ケタ減益が響いている。仮に、「牛丼」だけを取り出せば株価は高評価となっているはず。売上構成比率46%を占める「ファミリーレストラン」の不振が足を引っ張っている。今後、ファミレスが下げ止まり、牛丼の好調が持続なら来期の利益は回復が予想される。また、ここに来て、ガソリン価格の下落等はプラス。
今期予想1株利益は25.9円、配当は年12円を継続する。昨年末株価527円はPER20倍台、利回りは2.27%。利回り面では割安感はあるが、PER面は今期減益を考えると割安感はない。しばらくは、500〜550円のモミ合いとみられる。500円接近場面を仕込んで来期の業績回復に備えるのがよいだろう。
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