内需・外需の両方を備えた銘柄が台頭ドルから金への動きもチラホラ見える
この1週間(1月5〜9日)は、指標においても個別銘柄においても「動き」にバラつきが目立った。大型株指数(発行株数2億株以上)が上昇したが、小型株指数(同6000万株未満)は下落した。しかし、同じ小型株のジャスダック平均は上昇した。個別銘柄でも、トヨタ自動車、三菱商事、コマツ、シャープなどが上昇。一方で大林組、日清製粉、東レ、ダイワボウ、武田薬品、博報堂などが下落した。出来高(売買高)が大きく増えているのは、昨年末に主力銘柄において数十銘柄が株券電子化対応で売買が停止となっていたため。
こうした動きをひとことで言えば、「外需株値上昇・内需株下落」だった。このことをどのように解釈するか。「オバマ新政権に対する期待が強まり、大きく下げていた外需株が買われた」、と見られる。ならば、内需株も一緒に上昇してもよいはずだが、そうはならないところに今のマーケットの苦しさがある。マーケットへ流入している資金が限定的なため、一方を買うには、一方を売らないといけない。昨年末まで物色されていた建設株、薬品株、食品株、そしてダイワボウ<3107>などの人気株といった内需株を売って、一斉に外需株の戻りを取りに行った姿。
その中で、新しい動きとしてはシャープに代表される「太陽電池関連」がある。シャープ<6753>は外需の色合いがある一方で、国内での太陽電池需要拡大期待もある。「外需と内需の両方を備えている」ことは、今後の銘柄選びのヒントとなるだろう。
また、住友金属鉱山<5713>の動きも見逃せない。週末値は994円だったが、週央では137円高の1079円まで急伸した。これは、オバマ政権に期待するものの、効果が現れない場合が想定されている。その場合は、「ドルから金へ」、資金の流れが加速化するとのヨミがある。
●データで見るこの1週間の動き
| 2008年12月30日 | 1月9日 | 比較(%) | |
|---|---|---|---|
| 日経平均(円) | 8,859 | 8,836 | ▼0.2 |
| TOPIX | 859 | 855 | ▼0.4 |
| JQ平均(円) | 1,092 | 1,100 | △0.7 |
| 大型指数 | 853 | 863 | △1.1 |
| 小型指数 | 1,298 | 1,259 | ▼3.0 |
| 売買高(億株) | 8.5 | 18.9 | △122.3 |
| 売買単価(円) | - | 729.5 | |
| 1株利益(円) | 533.6 | 525.9 | ▼1.4 |
| 時価総額(兆円) | 282.9 | 280.8 | ▼0.7 |
| PER(倍) | 16.6 | 16.8 | |
| 利回り(%) | 2.44 | 2.46 | |
| PBR(倍) | 1.00 | 1.00 | |
| NY(ドル) | 8,668 | 8,599 | ▼0.7 |
| 上海 | 1,832.910 | 1,904.861 | △3.9 |
| トヨタ(円) | 2,905 | 3,070 | △5.6 |
| 新日鉄(円) | 290 | 306 | △5.5 |
| 三菱商事(円) | 1,238 | 1,342 | △8.4 |
| 野村HD(円) | 729 | 728 | ▼0.1 |
| 東京電力(円) | 3,000 | 2,760 | ▼8.0 |
| 日本郵船(円) | 545 | 547 | △0.3 |
| 三菱東京UFJ(円) | 549 | 561 | △2.1 |
| 東武鉄道(円) | 535 | 506 | ▼5.4 |
| 大林組(円) | 530 | 475 | ▼10.3 |
| 積水ハウス(円) | 778 | 820 | △5.3 |
| 日清粉G(円) | 1,172 | 1,042 | ▼11.0 |
| JT(円) | 295,000 | 305,000 | △3.3 |
| ダイワボウ(円) | 409 | 339 | ▼17.1 |
| 東レ(円) | 452 | 438 | ▼3.0 |
| 三菱ガス化(円) | 362 | 388 | △7.1 |
| 博報堂DY(円) | 4,890 | 4,380 | ▼10.4 |
| 武田薬品(円) | 4,640 | 4,470 | ▼3.6 |
| 住友金属鉱山(円) | 942 | 994 | △5.5 |
| コマツ(円) | 1,118 | 1,238 | △10.7 |
| シャープ(円) | 636 | 827 | △30.0 |
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