アパレル・雑貨を中心とした小売店向け卸販売サイト「スーパーデリバリー」などを運営する、ラクーン<3031>(東マ)は、去る3日の引け後に前09年4月期業績予想の上方修正を発表したことが評価され4日、5日と2日連続のストップ高となった。中期経営戦略の計画を下回る数値であったが、対前年同期比で、大幅増収増益を達成することが確実となったため、見直し買いとなった模様。尤も、同社のビジネスシステムはストック型といえるため、一旦黒字化したらその後は黒字幅が拡大することが予想される。今後の業績拡大が見込めることから、敏感な投資家が一足先に買いを入れたものと思われる。5日引け後に、前09年4月期業績を発表した。売上高70億1800万円(前々期比23.9%増)、営業利益9300万円(前々期△1億5800万円)、経常利益9300万円(同△1億5800万円)、純利益8900万円(同△1億6000万円)と増収大幅増益を達成。
同社は、06年10月10日に中期経営戦略を発表している。当時の状況から判断して、主力事業であるスーパーデリバリーの顧客の早期囲い込みが急務ということで、広告宣伝費を5億円程度積み増しし、積極的な広告宣伝活動を通じて、会員小売店の獲得を図ることにした。一方、出展企業を増やすために、これまで入会時の40万円一括徴収を取りやめ、月額4万円として、入会のハードルを低くする等、戦略的赤字を採った結果、早期に顧客の取り込みを実現したことで、計画通りに前期増収大幅増益となり、黒字転換を達成した。
■業績順調で09年4月期末の初配当を発表
今10年4月期業績予想は、売上高73億5000万円(同4.7%増)、営業利益1億1500万円(同23.6%増)、経常利益1億1500万円(同23.6%増)、純利益1億1000万円(同23.5%増)と増収増益を見込む。
尚、当初計画通り、前期で黒字化を達成したことで、09年4月期末の初配当を発表した。期末配当は1450円。
売上の主力であるスーパーデリバリーの5月の経営指標(会員小売店数、出展企業数、商材掲載数)を3日に発表しているが、会員小売店数2万3389店舗(前月末比538店舗増)、出展企業数1037社(同12社増)、商材掲載数26万6481点(同6194点)と順調に伸びていることから、未曽有の消費不況を迎えているが、前期の業績を上回ることはほぼ確実と思える。思い切った中期経営戦略を実施した経営陣の判断が成果をもたらしている。
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