長島和弘の大株主ウォッチャー
前週12日に野村ホールディングス<8604>(東1)は農林中央金庫と提携し、年金資金を未公開株式で運用する事業に乗り出すと日本経済新聞朝刊で報道された。共同出資で資産運用会社を設立し、年金資金などから今後5年間で約3000億円を集め、世界の有力ファンドに分散投資するというものだ。未公開株投資に特化する運用会社の設立は国内で初めてで、野村、農林中金などは2008年1月に合わせて20億円を出資して専門会社を設ける。日本政策投資銀行も一部出資する見通しだ。
国内年金や個人富裕層、地方金融機関などから資金を募り、運用期間は7―10年間で、年率20%以上の運用成績を目指すという。運用成績がどうあれ多額の資金を集める一大共同プロジェクトになりそうだ。
農林中金といえばみずほコーポとの関係が深いとの印象が強かっただけに意外なことと受け止めている人も多いだろう。それだけに、景気づけけに上場株式の一相場を目論むことも十分想定されよう。
農林中金大株主、野村證券主幹事銘柄は格好のターゲットになるのではなかろうか?
アグリ・バイオといった分野がメインである農林中金の資金となれば、協和発酵工業<4151>(東1)あたりに妙味が出てこよう。
農林中金が1808万3958株(4.5%)保有で、もちろん野村證券が主幹事になっている。5日付の四季報速報では、連結増。アレルギーと高血圧薬が想定超。新製品の点眼剤も好発進。バイオは輸液向けにアミノ酸好調で、価格改定も進む。上期は抗ガン剤導入で研究開発費膨張だが一時的。資産売却特益75億円見込むとしている。今3月期経常利益は夏号の予想を20億円上回る360億円(前年比16.5%増)を予想している。
また同日、新薬開発や研究支援などを手掛ける上場バイオベンチャーの外国人持ち株比率がじわりと上昇していると日本経済新聞朝刊で報道されたが、財務省8月6日受付の大量保有報告書によれば、ゴールドマン・サックス証券の2229万9000株5.59%取得していることも分かっている。
9月13日、協和発酵は高血圧症・狭心症治療薬「コニール錠4」のシートに抗アレルギー薬「アレロック」が混入していたとして、全国の病院や調剤薬局など約5万7000施設から自主回収を始めたと報じられたが、株価は40円高の1134円と反発し、それ以降上値追いを鮮明にしている。
注目材料はヒトの体内にある二種類の抗体を遺伝子操作で合成、がんなどを攻撃する働きを強める技術を開発したことだ。抗体の働きで疾病を治療する抗体医薬向けで、もともとの抗体単体に比べ効き目は10倍という。既存の抗体作製技術と組み合わせて肺がんなど固形がん治療薬の開発を進めるとしており、今後の展開に十分期待できよう。









































































