犬丸正寛の株で見る世の中
〜1日5リットルの奪い合いにビールは勝てるか〜
キリンホールディングス(2503・東証1部)が、協和発酵工業(4151・東証1部)と提携することが決まった。が、キリンHの株価はほとんど反応していない。キリンHの事業はビール等の酒類事業が64%、飲料24%、医薬4%他。今回の提携は、かえって主力の酒類事業の厳しさを印象づける形となっている。いつ、どのくらいまで医薬事業の構成比率が上がってくるか予想できないためだ。むしろ、高齢化と若者のビール離れ、しかも人口減少で主力のビール事業がダウンする心配がある。
ちなみにビール3社の株価最高値はいずれも、日本の「元気がよかった」1980年代だった。ビールは、社会の元気と共に飲まれるものだと思う。
・キリンホールディングス(2503・東1)=1987年に3170円。現在1541円。今12月期営業利益率6.39%(06年12月期6.98%)
・アサヒビール(2502・東1)=1989年に2500円。現在1731円。今12月期営業利益率5.91%(06年12月期6.13%)
・サッポロホールディングス(2501・東1)=1987年に2300円。現在754円。今12月期営業利益率2.72%(06年12月期1.98%)
ビール会社が3社で食べていけるのだろうか、そんな気持ちを持つ。1社だけのホールディングスとなって、北海道地区、関東地区、関西以西のビール会社となったほうがよいのではないだろうか。人口減少=胃袋数の減少だからだ。成人は1日5リットルの水分を摂るといわれるが、5リットルの奪い合いにビールが勝てるとは思えない。
(関連記事)
・2007年10月19日 協和発酵工業は買い気配から始まる、キリンが協和発酵を傘下にと報道
・2007年10月16日 協和発酵工業が続伸し年初来高値に肉薄、中間期業績予想を上方修正







































































