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2008年01月15日

日米の決算発表を睨み「ウエイト・アンド・シー」が残念ながら今週の正解

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー ギャンブルで儲けたあぶく銭は、損をしても本当の損失だとは感じない−−マネー心理学(行動経済学)は、巷に溢れているギャンブラーたちの一見合理的にみえて非合理なこの摩訶不思議な心理状況を的確に分析している。マネーマーケットに参加するメイン・プレーヤーたちをこのギャンブラー並みと貶めるつもりはない。
 しかし、かつて世界最強を誇ったジャパン・マネーが、財テクに走り、土地投資に大量の資金を注ぎ込んでバブルを巻き起こし、結局、負い切れないほどの不良債権のヤマを築いてしまったことを省みれば、合理的な投資行動と非合理的な投資行動は、紙一重、背中合わせであることが納得できる。
 今、かつてのジャパン・マネーに比肩する世界最強のマネーといえば、産油国や新興工業国の政府系投資ファンド(SWF)である。この資金は、まさかあぶく銭ではあるまい。しかしこの資金が、米国のサブプライムローン問題の後始末のために米国大手銀行に出資されたり、ソニーなどの株式投資に充当されるのをみると、本当に大丈夫なのかと他人事ながら心配になる。
 今週は、米国の金融機関の決算発表が焦点となり、損失が拡大するのか、SWFの新規出資があるのか、それとも公的資金の注入まで進むのか大きな株価ポイントとなる。日本でも、3月期決算会社の第3四半期業績発表がスタートし、主力株のトップバッターとして17日に信越化学工業(4063)が、決算発表の予定である。同社株は、第1四半期決算発表では上場来高値9580円まで買われ、中間期決算発表時には3月通期業績を上方修正しながら、昨年来安値6040円まで調整した。今週は、同社株の動向を睨み「ウエイト・アンド・シー(待機)」とするのが、残念ながら合理的な投資行動となりそうだ。

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。




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