カッパ・クリエイト<7421>(東1)のインサイダー取引で、NHK職員3人が御用となった。言語道断である。しかし弁護するわけではないが、その3人の相場感、投資判断には感心する部分がある。というのも、同社の株価急伸の材料となったのが、昨年3月のゼンショー<7550>(東1)向けの第3者割当増資だったからである。普通では、第3者増資は希薄化・需給悪化要因として売り材料となる。しかもこの増資発表までカッパ・クリエイトは、業績の下方修正に次ぐ下方修正で回転すし業界の「負け組」と認定され、株価は安値を追っていた。よく買い材料と判断して買い注文を出せたものである。それも引け前30分にニュース原稿を社内ネットで閲覧し瞬時に判断したと新聞、週間誌は伝えている。
その3人にぜひ聞きたいことがある。では昨年10月に同社とゼンショーが、資本提携を凍結すると発表した時は、再度、投資行動を起こしたのか、そうだったら売り、買いのどちらの判断をしたかである。これも普通では、前回の買い材料が逆転するから売りのはずである。ところが実際の株価は、そこから約300円高しているのである。
不思議な株である。NHK職員のほか同社関係者をインサイダー取引に誘い込む魔力があるのはもちろん、いまだにゼンショーの保有株がどう処理されるのか詳らかでないのもワケありをにおわせる。第3幕目がなお残っていることを窺わせるのに十分である。全般相場は、米国市場次第となっている逆境下、カッパ・クリエの第3幕目の株価シナリオを先読みしてみるのも一興となる。
浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。









































































