株式評論家 犬丸正寛
〜景気・企業業績の行方をしっかりと見極めたい〜
日経平均は、「36ヶ月移動平均線」を下回ったことで、大きな上昇相場は終わった。当然、関心は、「下値のメド」である。下値を考える場合は、@景気、企業業績のファンダメンタルズがどこで底打ち好転するか、Aチャート面からの下値メドはどこか、の2つである。
「景気、企業業績がこれから悪くなる」という今の時点でファンダメンタルズ面からの下値のメドはつけにくい。そこで、ひとまずは、チャート面からの下値を見ておきたい。
日経平均は2003年4月のザラバ安値7603円から2007年2月のザラバ高値1万8300円まで「1万0697円上昇」。通常は上げ幅に対して下値メドを考える。
☆チャート面からの下値メド
@上げ幅の「3分の1押し」−1万4735円(既に下回った)
A上げ幅の「半値押し」−1万2961円(既に下回った)
B上げ幅の「3分の2押し」−1万1168円
通常は、まず3分の1押しで下げ止まって反発するケースが多い。相場格言の『3割高下に向かえ』の教えもあって、リバウンド狙いの資金が入るからだ。07年8月の日経平均急落底入れから反発に転じたのがそのケースである。
次に、半値押し水準では、心理的な面から、「半分に下がったから割安」との、お得感が働いて、主に個人投資家の買いが入る。今年1月に半値押し水準まで下がったことで個人の買いが見られ日経平均は一旦1万4000円近くまで反発した。実は、この半値押し水準で値ごろ感の働くことが危険である。相場格言では『半値押しは全値押しに通ずる』、『余り物に買いなし』と戒めている。外国人投資家は基調が変わったとして、大きく売超していることを頭に入れておくべきである。
当面は「3分の2押し」が下値メド
全値押しのことを相場では「往って来い」と呼ぶが、その前に、「3分の2押し」が下値のメドとして存在する。3分の2押し水準まで下げれば多くの場合、ファンダメンタルズの悪化をかなり織り込むケースが多い。1月に1万2572円まで下げた相場だが、当面は1万1168円を下値のメドに置いて、景気・企業業績の行方をしっかりと見極めたい。もしも、その時点で景気、企業業績が悪くなる見通しなら1万円割れもありうる。






























































