今、戸建住宅業界は、土砂降りに加え風が吹いている状況だと関係者は言っている。そのような状況下で、3月上旬に日本で唯一の住宅シンクタンクといえる住宅産業研究所(新宿区)が業界の動向調査のために、都内で好調な業績を保っている2社を選んで企業訪問を行った。選ばれた1社が三栄建築設計<3228>(名セ)である。同社は、10坪、13坪、15坪といった狭い土地であっても、限られた条件でベストの住宅を建てることにこだわりを持ち続け、1戸として同じ物件を建てていない。こうした企業風土が業績にも反映され、05年8月期の年商114億円から前期は204億円へと2年でほぼ倍増と急成長している。
同業には、飯田産業<8880>(東1)、東栄住宅<8875>(東1)、創建ホームズ<8911>(東1)等があるが、同社を含めて4社の最終利益の増減を比較すると三栄建築設計6.6%増(08年8月期予想)、飯田産業56.2%減(08年4月期予想)、東栄住宅98%減(08年1月期予想)、創建ホームズ5億5200万円の赤字(08年2月期予想)と増益であるのは三栄のみ。
他社が苦戦している中、3月5日に多摩支店の開設延期を発表している。理由は、本店の土地の仕入れが順調で、人員を本店に集中させるほうが経営効率の面から良いと判断したことによる。「値引きもきくし、持ち込まれる物件も豊富である」(広報担当者)とのこと。
また、今後の同社の将来を判断する上で、ポイントとなるのが大型物件である福生の245戸である。今期は70戸(前期59戸)を予定しているが、街づくりが成功していることから販売も順調だそうである。
この開発が成功していることから、既にまとまった土地の紹介が銀行等から来ている。いよいよ建売から開発へとステージアップとなりそうだ。狭い土地であっても、ベストの戸建住宅を建てることにこだわり続けた企業努力がここにきて報われている。







































































