今週は、ディフェンシブ株の出突っ張りのはずである。日米の決算発表を前にどんなネガティブ・サプライズが飛び出すか保証の限りでないからだ。しかし、このディフェンシブ株が、昨今の株式投資では何とも心もとない。役者不足なのである。常連株が、不調続きなのだ。公益株は、代表の電力株が原発のトラブル隠しの後遺症に苦しみ、バイオ関連の薬品株は、並みの輸出関連株としてかつての神通力を喪失し、IPO(新規株式公開)株は、シコリのない値動きのよさを評価するどころか、公開価格割れの銘柄が相次ぎ期待を裏切り、5月連休明け後の後続部隊の姿もまだ地平線の彼方だ。
となると、あとは「ご意見無用」の極低位株しか残らない。とにかくメンツは揃っているのである。株価が200円未満の銘柄は、東証1部の上場銘柄の約1割に達し、2ケタ株価銘柄は、46銘柄を数える。もちろん株価水準だけが唯一の株価材料になるのだから、
業績、配当、継続企業の疑義注記の有無など問題含みの銘柄ばかりである。業種的にも構造不況産業の建設セクターに多いが、このほか水産、金属製品、機械、さらに金融セクターと幅広く分布している。
この極低位株が、全般波乱相場下で逆行高するのは、倒錯した投資家心理が大きく働くからに違いない。優良株投資で損失を蒙ると本当に落ち込むが、もともと期待もしなかった極低位株では損をした気分にはならない。競馬、競輪、パチンコ、宝くじなどと同じ類の心理状態となり、むしろ当たったときの高揚感がいつまでも忘れられないのである。
究極の極低位株は、株価が低位にありながらなおかつ売買単位が100株の銘柄である。ハザマ(1719)、不動テトラ(1813)、新日本建設(1879)、シンキ(8568)、NISグループ(8571)、ロプロ(8577)がこの仲間である。
極低位株に舵を切るか、「休むも相場」を決め込むか思案のしどころとなる。
浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。






























































