日本ライフライン<7575>(JQ)は、21日に前08年3月期業績を発表した。売上高198億4000万円(前々期比9.3%増)、経常利益5億9100万円(同48.3%減)、純利益2億3600万円(同53.5%減)と増収ながら大幅減益となった。同社は、心臓のペースメーカの販売企業としては日本でトップクラスの企業である。前期は売上高の約5割を占める心臓ペースメーカ等のリズムディバイス(心臓不整脈治療機器)の強化による収益基盤の安定化を図ることが不可欠と考え、ヨーロッパ最大の心臓血管医療機器メーカーであるイタリアのソーリン・グループ傘下で優れた製品開発力を持つエラ・メディカル社(フランス)と、日本国内における長期の独占販売契約を締結し、昨年9月1日より販売開始した。
更に、エラ・メディカル社商品の市場シェアを迅速に高めていくために、エラ・メディカル社商品を日本で販売していたソーリン・グループ・ジャパンを同日吸収合併した。
売上高は、エラ・メディカル社商品の販売開始により売上数量が増加し、EP・アブレーション及びインターベンションについても2けたの増収となったが、保険償還価格引き下げの影響により人工血管の売上が減少するなど、外科関連は前年同期実績を下回った。
利益に関しては、保険償還価格引き下げの影響や、利益率の低い除細動機能付き両心室ペースメーカの売上が伸張した影響で利益率は低下したうえに、吸収合併に伴う費用が嵩んだことにより、大幅減少となった。
今期は、特定保険医療材料の償還価格の改定が実施されており、同社が取り扱っているほぼすべての価格が下げられている。特に心臓ペースメーカの主力機種においては約13%の引き下げとなり、非常に厳しい状況といえる。しかし、エラ・メディカル社商品の市場への浸透に努め、下期に予定されている心臓ペースメーカの新商品販売により、市場ニーズの拡大を図っていくとしている。
売上高197億2900万円(前期比0.6%減)、経常利益4億1000万円(同30.6%減)、純利益1億6800万円(同28.7%減)と減収減益を見込む。
企業にとって、医療費が嵩むことで償還価格が2ケタも引き下げ続けられたら、如何に業務改善に取組んでもその努力が水泡に帰することになる。厳しい環境ではあるが、安定配当による株主還元の方針から今期についても年間25円配当を継続する予定。
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