星光PMC<4963>(東1)は、9日に前08年3月期連結業績を発表している。売上高251億円(前々期比6.3%増)、経常利益6億5500万円(同9.0%減)、純利益2億4400万円(同33.1%減)と増収ながら減益となった。増収要因は、中国の販売増による。減益要因は、国内の樹脂事業が減益であったことと中国での設備投資が先行した影響による。さらに有価証券の評価損が加わり、最終利益は大幅減益となった。
同社は、インクのにじみを無くすサイズ剤、一定の強度を保つための紙力増強剤をはじめとする製紙用薬品を製紙会社に、また、インキメーカーに各種印刷用樹脂を、その他にトナーも販売している。
前期の国内の紙・板紙生産量はほぼ06年並みの3141万4000トンであった。各種印刷インキ生産量も44万8000トンとほぼ06年並であった。国内の市場は成熟していて、今後急拡大することはほとんど無い。そこで、同社では、紙・板紙の消費量が急増している中国市場に着目し、江蘇省張家港市に100%子会社の星光精細化工を設立し06年5月から紙力増強剤、サイズ剤の生産を開始している。生産能力は年間約3万トンである。また、現地販売会社として星悦精細化工を06年3月上海市に設立している。販売目標は08年に年商24億円達成を目指している。
☆中国のローカルの古紙は非常に弱く、日本の製紙用薬品へのニーズも高まる
中国の紙・板紙の消費量は、05年5930万トン、06年6600万トン、07年7300万トンと大幅に伸び、09年には8500万トンから9000万トンになることが予想されている。従って、中国での紙・板紙の生産量も伸びていて、07年には7300万トンと日本の3100万トンを大きく上回り、米国に次ぐ第2位となっている。しかし、中国のローカルの古紙は非常に弱く、日本の製紙用薬品へのニーズも高まっている。
一方、日本国内では4大製紙会社が最新設備を整え、ハイスピードで大量生産を開始するため、専用の製紙用薬品の開発が必要となってきている。同社にとって今期は、追い風が吹いているといえる。
今期連結業績予想は、売上高274億6000万円(前期比9.4%増)、経常利益11億5000万円(同75.4%増)、純利益6億5000万円(同2.66倍)と増収大幅増益を見込んでいる。
セグメント別予想売上高を見ると国内の製紙用薬品175億1700万円(前期比5.1%増)、海外の製紙用薬品23億6300万円(同79.6%増)、樹脂75億8000万円(同6.5%増)と海外の売上拡大が目立つ。
今期は、中国の生産が本格化し黒字化することと日本の4大製紙会社の新マシーン向けの製紙薬品の販売が見込めることで、業績の急回復が予想される。









































































